成功する経営者の特徴②

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前回も少しお話ししましたが、成功する大きな要因に、その仕事が本当に好きか? 大きなポイントです。

私が印象に残っている話を3つほどさせて頂きます。

身近なところから。百貨店時代の上司の話です。この方は凄い勢力的で営業時代も大変な売上を上げていました。飛び込みでもなんでも全く平気で、お金持ちのお客様と、仲良くなるのが、とても上手い人でした。

定年後も高級品販売の仕事を続けたいと、外商のOBなどにも声を掛け会社設立も目論んでいました。ところが周りの反応はイマイチで。あんな辛い仕事を定年後までやりたくない、こんなことを言う人もいて、結局叶わなかったようです。

自分はあんなに楽しく、やりがいのある仕事だと思っていたのに、辛い仕事だとは。皆んなの反応に、初めは驚いたそうです。思えば予算が達成出来ずに苦しんでいた人もいた、自分は在任中、全て大幅に数字をクリアしていたが、皆んながそうであるはずはありません。

好きなことだから予算が達成できるのか? 予算が達成できるから好きなのか?

当然ながら、大好きなことだから予算が大幅に達成できるのでしょう。初めから好きだったかどうかはわかりませんが。

その方は70歳をだいぶ過ぎても営業の仕事を続けていました。相変わらず楽しそうに。

日本人歌手でも、一番上手いと常にランキングに上がる、私も大好きな玉置浩二さん。NHKで玉置浩二ショーも、度々放映されています。番組の中で奥さんの青田典子さんが、「本当に家にいる時もほぼ、1日中歌を歌っています。よくまあ飽きないものだと」トイレにもギターを持って入るそうです。作曲もそこですることも。

トイレの中で名曲が生まれるとは、驚きです。

勿論プロの歌い手ですから、当然かも知れませんが話を聞いていると、やはり尋常ではありません。歌が好きで好きで本当に、歌と共に人生がある。と言っても過言ではないようです。

本田宗一郎 言わずと知れた。世界のホンダの創業者です。本で読んだのですが。オートバイのエンジンを20時間以上、飲まず食わず、トイレも行かずに(流石にトイレはちょっと信じがたいのですが)ずっといじり続けていたことが度々あったそうです。もはやエンジンが好き、では収まらない異様さですが、本人はワクワクしながら試行錯誤しながら、素晴らしいエンジンを作る夢を追いながら少年のように夢中になっていたのでしょう。結果、世界のHONDAが出来たわけです。

好きなことを仕事にできる人は、もしかしたら、少ないのかも知れません。好きなことを仕事にしたとしても、仕事になった途端、好きでなくなることも、あるかも知れません。

本当に、今やっている仕事が大好き! ずっとやっていても全く飽きない、辛いなんて感じたこともない。色々な世界でこんな人達がいるのでしょう。いま思いましたがイチローさんなんかも典型ですね、野球が好きで好きでたまらないって感じが、滲み出てますね。中学生の時、野球の練習の時、イチローのバットはすぐにわかったそうです。

何故なら、イチローのバットはグリップの所が赤く染まっていたそうです。中学生の部活ですよ。でもおそらくイチローさんは当時からあまり辛いとは、思っていなかったのではないでしょうか。もちろん痛かったとは思いますが、野球が上手くなりたい一心で、バットを振り続けたのでしょう。天才と言われることもありますが、決してそうではなく計り知れない努力を、して来たのでしょう。

やっぱり野球が大好きだったから。

好きなことを職業に出来るとは限りません。もちろん今あげた人達のように、好きなことをやっていたらそれが仕事になり、結果的に大成功した。これは最高ですね。でも世の中、そんなことばかりではないでしょう。

元々興味があったり、好きなことを仕事にするとは限りませんね。百貨店の外商に初めから興味のある人はいないはずです。

与えあれた仕事を好きになり、熱中出来る。これも能力と言えるのではないでしょうか。

ただ何となくやっていて、好きになるわけではないでしょう。唯一の方法、それは唯々一生懸命にその仕事をやってみる以外に方法はないのではないでしょうか。

一生懸命勉強して知識を身に付ける。営業なら扱う商品の売り方を徹底的に研究してみる。研究職なら色々な角度からさまざまな発想をしてみる。最後は創造力が物を言う世界なのでしょう。何しろ一生懸命真剣に取り組む。

そうしているうちにその仕事が好きになるのではないでしょうか。若い方にはこんな考えは通用しないかもしれませんが、私の周りで、成功されている経営者はほぼこのタイプの人です。

一生懸命にことにあたる。継続して努力を続けられる。これこそが能力そのもの、だと思います。

byパンダ