信託と後見人

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高齢化社会が加速度的に進む中、認知症を患うお年寄りも増えています。

そこで問題になるのが判断能力の有無です。

身近なところで言うと本人が銀行預金が下ろせない、当然契約事は不可能です。

不動産の売買はもちろん、所有する賃貸住宅の賃貸契約も出来なくなる場合もあります。

そこで「家族信託」と「後継人制度」が何年か前から注目されています。

両方とも契約事などの重要なことを本人に代わって権限を持って行うものです。

信託銀行さんや司法書士さんを敵にまわすことになりかねませんが(笑)信託の費用がかなり高額で、これだけのコストが何故掛かるのか度々疑問に思います。

もう一つの方法が後見人制度です。

成年後見人、特別後見人、任意後見人と3種類あります。特別後見人制度は親権者のいない未成年者の後見人なので今日は省きます。

成年後見人、正直雁字搦めになって親族はほとんど財産をいじることが出来ません。明らかに有効と思える相続対策も一切することが出来ません。

成年後継人は本人の資産を1円も減らすことを絶対にしないのです。正に本末転倒というのはこの事です。

で、私は家族信託よりもかなりコストが掛からない、「任意後見人」をお薦めします。

親族間で充分話し合い、代表で後見人を決める、色々兄弟姉妹で話し合う機会にもなり意義深いと思います。

私は弁護士さんや司法書士さん、他人ではなく、やはり親族が後見人になるのがベストだと思います。

公証役場で弁護士、司法書士を介さず手続きが取れ費用がそれほど掛かりません。

ただし任意後見人監督人を付けなければいけない場合に費用が発生します。それでも家族信託などに比べるとずっと抑えられます。

また士業、信託銀行を敵に回してますが、商売になる「家族信託」「遺言信託」などはネットや街中の看板などの露出度が高いのですが、「任意後見人制度」はほとんど一般の方の目や耳にすることが少ないような気がします。

市場原理が働いているのかも知れません。

益々高齢化が進む中で親の財産と家族がどう関わっていくか? 大変重要なことだと思います。

written by パンダ