相続の時の本当の問題

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相続が起きた時に、大きな問題となるのは?

多くの方が相続税はいくら掛かるのだろうか?払えるのだろうか? こんな不安を想像されるのではないでしょうか。

確かに納税資金をどう準備すればよいのか、頭の痛い問題です。

小規模宅地の減税や生命保険の非課税枠、現在は税金を減らす方法は極々限られています。

相続税からは逃れられない! これはもう覚悟するしかないのです。

「泣く子と地頭には勝てない」こんな諺があります。1000年以上前の諺です。

地頭とは、今でいうと税を徴収する、税務署にあたります。

大昔から税金から逃げることは出来ない、人々は税金に頭を悩ませていたのでしょう。

本題に入ります。

では相続の時、何が大きな問題になるのでしょうか?

相続人が複数人いる場合、スムーズに遺産分割協議を終えることはまず無いと思った方が良いです。

トラブルの大小はあれ、全く問題が無かった、こんなことは極めて稀です。

戦前のような家長制度が無くなり、現在の民法では兄弟の相続権は完全に平等です。

民主主義の世の中、素晴らしい法律だと思います。当然だと思います。

しかしこの兄弟姉妹は平等の相続権を持つ、もしかしたら財産が全て現金ならまあ、それほど問題ではないかもしれません。

それでも問題になるケースを沢山見てきましたが。

では何が1番問題になるのでしょうか?

最も大きな問題になるケース!

被相続人にが経営者、長男がその会社を事業承継をする。こんなケースです。

財産の中に経営に関係する、自社株、自社が事業所や工場に使っている土地などのウェートが大きく、財産を平等に分けるための現金がない。

後継者の長男は会社を守らなければならない立場、他の兄弟姉妹は平等に相続して欲しいと、これも強く望む、スムーズに分割協議を終えるのは極めて稀だと思います。

民法上、相続権は完全に平等、そんな中で誰に何をどれくらい遺すのか?

これは被相続人が生前にきちんと考えて、対策を必ず講じなければいけないことです。

「後の者が何とかする、自分の死後は考えたくない、遺った者に任せる」こんな考えはトラブルの素です。

トラブルどころか、場合によっては事業の継続に関わり、何より生前は仲の良かった兄弟姉妹に取り返しのつかない亀裂が走り、絶縁状態にもなりかねません。

決してあってはならないことです。