生命保険が嫌われる理由
なぜ、多くの人が生命保険にあまり良いイメージを持てないのでしょうか?
以前は良いイメージどころか、勧誘がしつこい、何だか営業自体が胡散臭いなどのイメージを持ってる人の方が多かったと思います。
実際にあった、だから保険屋は嫌われるんだ!のお話をしたいと思います。
同僚のお客様が契約して1週間たたない間に交通事故で亡くなりました。
今まで加入していた保険では家族構成を考えると金額的には足りない!担当者はキャッシュフロー表を作成してお客様へ説明し、概ね承諾を得ます。
ただ仕事が忙しく加入時の健康診断へ行く時間がないんです。それにすぐには死なないので1ヶ月ほど待ってもらえませんか。
私も度々経験のあるお客様の先伸ばしです。
一旦は了解して帰ったのですが、何故か胸騒ぎがした同僚は今の保険を一部残して、健康診断が不要なプランを作り直し忙しいとアポイントを拒むお客様の所へ、半ば無理矢理再度お邪魔したそうです。
熱意が通じたのかその場で契約をいただきました。
しかしなんとその翌週にトラックと正面衝突、結果即死に近い状況で尊い命は失わられました。
ここまでの話も作り話の様ですが、本当の話です。
保険的に言うと、お申込書、健康告知(又は金額によって健康診断等)第一回目の保険料、この3つが揃えば保険は既に有効です。
もう少し詳細をお話しすると、お預かりした健康告知等に病気や病気のリスクが認められなければ、契約成立前でも保険金は支払わます。保険会社の責任が開始されている、という概念です。
このケースは申込み書は既に本社に到着しており健康告知が問題なければ当然契約は有効で保険金も支払われます。
請求をいただき1週間程度で実際支払われました。
この後の話です。元々契約していた国内生保の支払いがスムーズに行かなかったのです。
それも耳を疑うような話です。正面衝突の事故だった為に大きな過失があるのではないか?自殺の可能性はないか? 警察は死亡事故と現場検証を終えているのに。
更に耳を疑うような話をされたといいます。
ご主人の保険の受取人である、奥様に対して新たに奥様が保険に加入して貰えればお支払いしたいと言われたのです。
当社の担当に相談が来て保険会社の人間が他の保険会社に対し重大な業法違反ではないかと抗議して、保険金は払われました。
自分が長くいる業界を悪くは言いたくありませんが、作り話でも出来ないような話だと思います。
未だに本当の話なのかと信じられません。
こんな例に限らず、個人情報保護法施行を機に事務所内への保険会社外務員の勧誘行為が無くなった現在でも、消費者の生命保険に対するネガティブなイメージは、保険業界の悪き慣例や営業態度等々が原因になっています。
もちろん生命保険はある本当に限られた、たまたま災いに遭ってしまった人だけが大きな恩恵を受けるものです。
私には関係ないもの、と思われるのは仕方がないことです。でも会社を持っていたり、家族がいるならば本当に信頼できる担当者が必要だと私は考えています。