ドル建一時払終身保険③
最終回は加入時の注意事項を幾つかお話します。
資産運用を目的に10年後(又は15年後)に解約を前提の加入の場合。10年目の契約応答日に解約する必要があります。
1日過ぎての解約でも10年保証の金利を確保することが出来ません。勿論保証金利を上回った金利情勢の場合は契約応答日を過ぎても問題ありませんが。
貯蓄目的の人はこの10年目を逃してしまうと大変です。(10年後の金利情勢がどうなっているかはわかりませんが)
この10年目の契約応答日に解約をする。私は意外と難しいことだと思います。
各社で解約日を逃さない様に工夫はされています。例えば契約応答日の1ヶ月前から解約手続きが取れるとか、ただし保険会社が直接親切にもうすぐ10年目で解約時期ですよ、とは案内はしないということです。
不思議に思われる方もいるかもしれませんが、保険会社が契約者に解約を促すことは絶対にしません。
では実際問題はどうなるのか? 担当者個人レベルの話になります。
度々お話している、保険は担当者が重要なのです。これは保険会社は関係ありません、強いて言えば外務員の平均勤続年数の高い会社は信用度が高いかもしれません、平均3年で退職してしまう会社と10年以上ある会社では当然違うはずです。
それから既にお伝えしている、被保険者の(保険がかかっている人、通常は契約者=被保険者)その時の状況です。増えたお金をそのまま解約返戻金で受け取るのか、解約せずに保険として残すのか。必ず適切な判断が必要になります。
それから保険金の支払い条件そのものです。無告知の商品であるため、早期の死亡では保険金は払った保険料とほぼ同等の金額が払われます。
この保険の効いていない期間が各社で異なります。基本投資だが保険としても使いたいのであれば要注意です。
途中解約の場合には解約控除というのがあり解約返戻金は確定していません、債権市場が上向きであれば解約返戻金から控除される額は多くなり、債権市場か下がれば控除はありません。
設計書に細かく明記されていますので担当者によく確認する必要があります。
細かいことですが手数料も若干各社違います。ほとんどの方が円で支払われますが、ドル建の商品です。ドルを円に換える為替手数料が掛かります。
私の認識では1ドル25銭の手数料が1番安い会社です。その他の契約条件を詳しく確認する必要があります。
最後にしつこいようですが、10年後も信頼出来る担当者がちゃんといて、解約か保険として継続するか慎重に検討する必要があります。くれぐれも色々注意を払いご加入して下さい。