生命保険って必要なのか?
私の年代の人間は、そもそも生命保険に対する印象が悪い。個人情報保護法や企業にコンプライアンスという意識もない時代は、何故か勤務中、机の横まで女性保険外務員が勧誘に来ました。そしてあの手この手で保険を勧めるわけです。
私は系列の保険会社から、この会社に入社したら皆んなうちの保険に入るんだよ、と半ば強制的に保険に入りました。良いイメージがあるわけがありません。
そんな私が縁あって、30年も保険業界にいるのですから不思議です。そして真剣に保険は必要なのか?などと語っています。
答えは、月並みですがその方の状況次第で必要かどうかは決まると思います。
基本的には余裕資金がある方は、万が一の時家族を守る為の保障型の保険は必要ないのでしょうか。
一般的にはこの死亡保障の保険を生命保険と呼んでいます。基本は掛け捨てで期間が決まっています。保険にそれほど知識のない方は何となく、死んだ時のことか、あまり考えたくないなぁ、中には死んだら死んだで仕方がない、遺った者が何とかするでしょ。こんな方もいます。
死亡保障は、働き盛りでの死亡という意味ではかなり確率が低いので、なるべく安い保険料で無駄なく加入すること、キャッシュ・フロー計算書などを用いて必要資金額の加入を考えましょう。
団体定期保険が用意されている会社にお勤めであれば、安く加入出来、死亡者の数によって払った保険料の一部が返って来ます。会社の福利厚生ですので使った方が良いです。
医療保険 ガン保険 三大疾病保険
現在の保険業界で中心と言える商品です。
私の結論です。医療系の保険は最低限で良いと考えます。もちろん個人的な意見ですが。
理由は日本は社会保険の皆保険が、きちんと制度になっています。私でも現役時代は自己負担で約45000円、会社が同額を負担し年間100万円近い金額の医療保険に既に加入しています。
米国で同じ様な皆保険が整備され、国民全員が医療保険に加入していたら、誰も民間の医療保険には入らないのではないかと思います。
日本では民間の医療保険は本当に予備的なもので良いのではと思っています。
社会保険の医療保険に加入するとしたら、保険適用外の治療費の為です。
やはり最も高額になるのがガン治療です。私は極論を言えばガン保険だけ入っていればあとは要らないくらいに考えてます。
個室に入るのにお金がかかるのでは?こんな方もいらっしゃるかもしれません。はい、個室は保険適応外で差額ベッド代が掛かります。
ただ、そもそも個室に入る方です。ある程度お金がある方です。掛け捨てしてまで医療保険に入る必要があるのか? 私の答えはNOです。
約30年、保険の販売に携わって来ましたが、高額な入院治療費をお支払いして例は5件未満です。
要するにほとんどの方が払っていただいた保険料の1割にも満たない給付金しか得ていません。もちろん保険は万が一のため、そう言うものだ!そうかもしれませんが払込みに対してのリターンが余りに少な過ぎます。それもそう言うものだ、そもそも保険にリターンを期待する方がおかしい!この言葉にも大きく反論するつもりもありません。
ただ、そうですね、例えば1000万以上預金がある方が月々1万円(5千でも7千でも)の医療保険に加入することはやはりお勧め出来ません。