FIRE アーリーリタイア
FIREとはFinancial Independence, Retire Early(経済的に自立、そして早く引退)の
頭文字をつなげた言葉だ。
まとまった資産を持って、早く会社を辞めて自由に生きる。
そんな意味です。
米国で「アーリーリタイア」は成功者の証しみたいな流れです。
もちろん、その価値観も否定はしません。
それぞれの人生観だから、、、
この価値観は欧米の価値観で本来日本人の価値感ではないと思います。
根底にあるものはキリスト教だと僕は思います。
聖書にこんな言葉があります。
『人は神と富の双方に仕えることはできない』
『富む者が、神の国に入るよりラクダが針の穴を通る方が容易である』
これらの言葉からも分かる通りキリスト教において
現世の経済的繁栄は決して良しとはされていない。
欧米の価値観では仕事は罰なのです。
りんごを食べた罰として二人はエデンの園から追放されてしまいました。
さらに神様は、アダムには「食べるためには汗を流して働かねばならない」
イブには「子どもを産むには苦しまなくてはならない」という罰も与えました。
そして何よりの罰は「いつか必ず死ななくてはならない」ということでした。
つまり、人間は罰として働かなければならなくなってしまったのです。
だから、早くこの罰から逃れたいと思う欧米の価値観は理解出来ます。
しかし、仏教の考えでは働く事は罰ではないです。
一生懸命に畑を耕したり、田んぼで稲を育てても
嵐で全てがダメになる事もあります。
そんな試練を何度も乗り越える事で
人は成長して行くのです。
そして、この修行によって仏に近い人に成長して行くのです。
天国に行くための唯一の行動をヤメるなんて、不幸への道です。
だから、本来の日本人の価値観の中では
アーリーリタイアなんてものは無かったと思います。
戦後、アメリカの価値観が浸透して行った結果の1つなのかも知れませんね。