資本主義を築いた巨大財閥③
3回目はモルガン商会
お金で世界を動かした、という意味では初代JP(ジョン.ピアポント)モルガンをおいて居ないのではないでしょうか。
銀行家の父よりさまざまな教育を受け、ハイスクール時代から常に首席で、特に数学において秀でていたそうです。
スイスにも留学しフランス語ドイツ語も流暢に話し、最後はロンドンで学び欧州金融界ともパイプを持ったとのことです。
一般顧客は相手にしないから、社屋には看板が無かったそうです。
亡くなった際、葬儀の日の午前中ニューヨーク証券取引所が取引中止になった、それほどアメリカの金融界への影響力は絶大だった。
アメリカを影で動かす男
鉄道会社、エジソン創業のGE、ベルの通信会社、自動車のGM、USスティールまで、アメリカの基幹産業は全てモルガンの顧客だったと言われる。
タイタニック号もモルガン商会の所有だった。
企業のみならず、日本も関東大震災の時20億ドルという当時として莫大な復興公債を引き受け、その後償還まで40年もかかったそうです。当然モルガンの利益もまた莫大だったことは容易に想像出来ます。
第一次世界大戦でもフランス、イギリスとの連合国に莫大な戦費を提供し、ドイツを撃ち破り、戦後ドイツから国家予算の20年分というとんでもない賠償金を得たと言われています。
正に近代資本主義社会をお金で裏から牛耳り、社会を動かしていたと言えるのではないでしょうか。