保険って、本当に必要なの?⑩ 経営者向け
今日は10回目なので、収入のある経営者(個人事業主も含む)が加入しておくべき保険を1つご案内したいと思います。
何度かお話している終身保険です。
昨今の低金利の影響をモロに受けて、大手生保では積極的には販売してないと思われます。
少々難しい話をします。
保険料を決める予定利率は私が業界に入った30年前は6.0%もありました。現在は1%位でしょうか。
簡単にどういうことなのか?
保険会社はお客様からいただく保険料を運用するわけですから、その予定運用利率が6%か1%かでは大きく違います。
何が違うのか? いただく保険料です、1%でしか運用出来なければ、沢山いただかなければ、契約した保険金額を約束通り支払うことが出来ません。
保険料が高くなるわけです。
終身保険は必ず保険金を払うという約束なので、顕著に予定利率が影響します。
掛け捨ての定期保険は?
例えば10年間の定期保険のような短い期間の保険は、運用利率はそれほど影響しません。それより死亡率が大きく影響します。
当然、30歳から10年間より、60歳から10年間の方が死亡率は高いので保険料もかなり高くなります。
ただし、高いお金を払う終身保険は貯まっていく金額も当然高くなります。
そこで経営者にお勧めの保険です。
例えば10年払いの終身保険
予定利率が高いドル建か変額保険がお勧めです。
① 相続税が心配になる位に成功した場合、納税資金の準備になります。
例えば1億円の相続税が6割程度のコストで準備出来ます。
② そこそこの成功の場合、65歳〜70歳で自分への退職金として払込みを大きく上回る金額を受け取ることが出来ます。
普通預金よりも良い利率でお金を貯めながら、保障も確保出来ます。
③ 万が一、経営が悪化し資金繰りに行き詰まった場合など、銀行預金は名義を変えることは出来ませんが、保険契約は契約者を変更することが可能です。
例えば夫→妻へ契約者を変更して、資産保全を図ることも出来ます。貯まったお金の権利も夫から妻へ移ります。
実例としても存在する話です。
終身保険は死亡保障だけでなく、高い貯蓄性があるので会社もしくは個人の資産保全にも活用出来ます。(現在は保険を資産運用に使える、という表現は金融庁から禁止されています(笑))
written by パンダ