相続で起きるさまざまな問題
相続の時に一体どんなことが問題になるのでしょうか?
多くの皆さんは、相続税がいくら掛かるか心配、高額になったら払えるか心配。
主に税金の心配をされているのだと思います。
当然ですね、多額の相続税がかかるなら本当に心配です。
前もっておおよその相続税額を計算し把握しておくこと。絶対に必要です。知らないければ対策の立てようがありません。
怖いから知りたくない、などと言っている場合ではないのです。先ずは現実と向き合うこと! 現実を知ることから始める必要があります。開けてビックリでは遅すぎるのです。
ではいくら位の財産があると、相続税が掛かるのか?皆さん知っていますか?基本の基本ですね。ここはきちんと理解して是非しっかりと記憶しましょう。
相続税の改正前は(払い方からすると改悪ですね)概ね8000万以上の財産を持っていると税金が掛かりました。
それが改正後は(改悪後は)大幅に基礎控除額が引き下げられました。
改正前
5000万+1000万✖️法定相続人の数
例えば配偶者と子ども2人、法定相続人が3人の場合は、8000万までの相続財産には相続税はかかりませんでした。
改正後は同じ例で
3000万+600万✖️法定相続人の数、4800万以上で相続税が掛かって来ます。
8000万まで非課税が4800万までに大きく課税対象が増えた訳です。
税制改正当時は新聞やテレビで、話題として取り上げられていましたが、それ程国民的な関心事ではなかったと思います。
ただ、どうでしょう? 8000万から4800万へ下がったことでどれくらい相続税の課税対象者が増えたことか。想像を超える人数だと思います。
なのに、ほとんど議論も大きな反対も無く法案が通り、課税対象者が激増した訳です。
「泣く子と地頭には勝てない」こんな諺があります。地頭、今でいう税務署です。1000年以上前から税金を徴収される苦しみから、我々は逃れられないのでしょう。
国が決めている税制、結論はこれは従うしかないのです。
ならばせめて、少しでも税金を減らす努力、どの様に納税資金を準備していくのか、本気で考えて実行する。とても重要なことではないでしょうか。