知らない世界?アートの値段って何???

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今回は、アートの値段の決まり方について書いてみたいと思います。

アートの値段って作家が亡くなったら値段って上がるんでしょう?
良く聞く質問です。

かなり多くの方が上がると思われていると思いますが、実際は多くの場合、下がります。

こんな質問をする方は少ないのですが
親しくなると決まって以下の質問をされます。
『作家が亡くなったら上がるんでしょう?』
その時の僕の返事は、いつも、、
『ほとんど場合は下がるよ』と答えます。
その時の反応は、みんな嘘だぁあああって感じの顔をします。

でも、ちゃんと説明すると納得してくれます。

まず亡くなった作家の作品が上がると仮定します。
普通に考えて、生きている人は現在60億人だとして、
その人は、だいたい100年以内に亡くなります。
亡くなる人は、人類が存在する限り、どんどん増えていきます。
現在、作家活動している人よりも、
生前作家活動をしていた人の方が多いのです。
ゴッホの友達も亡くなっています。ピカソの友達も亡くなっています。
でも、ゴッホの友達の作家が全員価格が上昇している訳ではないのです。
ピカソの友達の作家が全員価格が上昇している訳ではないのです。

ひとことで言えば
亡くなったから、値段が上がるのでは無いんです。
亡くなっても人気がある人の作品が上がって、人気の無い作家の値段は下がります。
一般的な市場原理と同じなんです。

つまり
亡くなっても、ずっーとみんなが欲しいと思っている作家の場合は高くなります。

また、希少価値がある作品は高いんでしょう!!って質問も多く受けますが
これも希少価値がある作品が高いんじゃなくて
欲しい人が沢山いる作品で数が少ない時に価格が高くなります。
簡単に説明すると
男性用のスーツがあるとします。
紺色やグレーのスーツは人気があります。
その中で、スーパーブランドのスーツが50万円で販売されていても売れます。
それは人気があるからです。
でもスーパーブランドのスーツがピンク色だったら、買う人は凄く少ないと思います。
そうです!
希少なスーツです。
でも、人気がないから、仮にオークションに出品された時
スーパーブランドのスーツで、紺色やグレーのスーツの方がピンク色のスーツより沢山売れるし、値段も高くなると思います。
つまり、希少だから値段が高いのではなく、人気があるモノが高いのです。