資本主義を築いた巨大財閥

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シリーズで取り上げたいと思います。

初回はロックフェラー財閥。

言わずと知れた、石油王ジョンロックフェラーを創業者とする大財閥である。

ニューヨーク郊外のコンテナなような粗末な家で生まれて母と5人の兄弟での貧しい生活、7歳から商売を始め幼いころから金銭の出入りを細かく出納帳につけるほど几帳面でほんの小さなことでも、相当にこだわっていたそうです。

22歳の時、地下から湧く燃える水がジョンの運命を変える。アメリカでも油田が発見されたのだ。

油田ラッシュに沸き皆が採掘に没頭したが容易に掘り当てることは出来なかった。

ジョンは油田を掘り当てるという博打的な石油採掘ではなく、人が掘った原油を買い漁り、研究者を雇いどんな不純物の入った油も精製する技術を開発し、自社商品が世界標準と銘打ち、スタンダード石油という名の巨大メジャーを作り上げ40歳で全米シェア9割に達した。

計算高く確実性を求めて採掘はしない、と言う選択は誰も取らない戦略で成功の鍵になっています。

「石油産業を恥ずべき投機的な事業から、立派な産業に変えたのだ」と言っている。

また「悪魔」とも呼ばれ安売り攻勢でライバル会社を叩き落としいった。敵を徹底的に潰していく無慈悲なビジネスには世間の非難も浴びる。

国も動き独占禁止法などで規制をかけるが、権利は維持し石油業界に君臨した。

時代は石炭から石油と燃料が代わり、自動車が急速に普及し、街にはガソリンスタンドが立ち並んでいく。

戦場には飛行機や戦車も登場する。

世界は石油無しには動かなくなっていく。

ロックフェラーは出会った人に5セントのコインを渡すのを習慣にしていたと言う、慈悲の心を示すためだ、子どもから大人まで3万個は配ったと言われいる、

教会にも収入の1割を寄付し、大衆から悪魔と呼ばれた男は誰よりも神に寄付をした男だった。

60歳で健康のためにゴルフを始め、当時貴重だった動画フィルムを毎日撮らせて、自らのスイングチェックのために活用したそうです。私生活でも半端のないこだわりようです。

築いた資産は今の金額で22兆円といわれ、その後ロックフェラー一族から財団理事長やアーカンソー知事、副大統領など孫の代に渡りアメリカ社会で著名人を輩出し続けている。

written by パンダ