池波正太郎の人情

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最近テレビの時代劇はめっきり減りました。今の若い人はあまり時代劇には興味がないようです。鬼滅は時代劇と言えば時代劇ですが。

ケーブルTVには時代劇専門チャンネルがあるので、50代以降には根強い人気があるようです。

なにを隠そう私も結構好きで、特に池波正太郎の「鬼平犯科帳」「剣客商売」は名作を録音保存しているくらいです。

両作品ともテレビドラマで記憶にあるだけで主演が3人代わり放映された人気作です。

最後の主演が「鬼平犯科帳」が中村吉右衛門さん、「剣客商売」が藤田まことさんでした。

作品は元より、池波正太郎さんに、もの凄く興味があります。もちろん既に故人になられておられますが、日本食に対する造詣の深さは驚嘆です。

私も食べるのが大好きなので劇中、料理の作り方を解説するシーンはいつも楽しみにしています。

ラストのテロップに料理監修「銀座近藤、近藤文夫」と出て来ますので、天ぷらの名店近藤さんとは、山の上ホテル時代からかなりの親交があったようで、執筆も同ホテルが多かったようです。

あれだけの膨大な作品を美味しい物を食べ歩きながら、いつ執筆したのでしょう。よほど筆が速いのか、寝ずに書いたか真意のほどはわかりません。

池波作品の最大の魅力は何と言っても「人情」だと思います。本当の悪人ではないと思えば、盗賊の元頭を手懐けて手下に登用したり、「犯さず、殺さず、貧しい者からは奪わず」この言葉は何度も何度も繰り返し出てきますが、盗っ人にさえ「人情」があると言っているのです。

日本人のある意味、古き良き時代の「人の情け」をこれほど見事に表現する作家は、なかなかいないのではないでしょうか。