生命保険って本当に必要なの?③
前回、住宅ローンの生命保険の話をしました。
正式名称は団体信用生命、団信と言われているものです。
これは保険らしい保険とでも言いましょうか、本来の保険の意味を強く感じる商品です。
団体と言うのは、住宅ローンを組んでいる人達を限定に団体割引も適用されています。
ローンの返済期間までが保険期間で、保険金もローン残債とともに逓減(減っていく)して行きます。非常に理にかなった仕組みです。
個別の保険募集をすることがないので、コストが軽減され、途中解約もないので保険会社からしても計算通りのリスクのない商品です。
普通の生命保険は必ず途中解約が発生するので、加入時の保険料が減り、保険金支払いに準備する資金も解約を予測して計算しなければなりません。
少々崇高なお話をさせていただきます。
元々生命保険は「相互扶助」と言う精神から成り立っています、基本は収支相当の原則(集める保険料と支払う保険金が同額という意味です)
加入している保険が保険期間を過ぎ、何事もなかった時、結構な保険料を払ったのに、戻ってくるお金もなく何か損をした気分になるかもしれません。
ただ、同じ契約年齢の同じ保険会社に加入の集団の中で、必ず亡くなる方がいらっしゃいます、他の人から集めた保険料を不幸にも亡くなってしまった方の家族にまとめて保険金として支払うわけです。
崇高な理念とは、幸いにも亡くなったのは自分ではなかった、皆んなで出し合ったお金が不幸な人のもとへいって良かった。
こんな解釈です。助け合いの精神と言うわけです。
ちょっと大袈裟に言えば、この考え方に全く賛同出来ないのであれば、生命保険は必要なくなり、加入することはないはずです。
ただ、毎年相当な数の人が団体信用生命によって、自宅を失わずに済んでいるのも事実なのです。
written by パンダ