リアルな実例(受取編)

保険

先日保険金の賢い受け取り方の話をしましたが実際は死亡保険金の受け取り例はそれほど多くはないと思います。 私が実際お客さまから相談を受けた実例をご紹介します。 従業員100人規模の食品関係の非常に優良な企業です、福利厚生と退職金の準備を目的に(節税効果も当然ながら考えておられました)養老保険を使いいわゆる福利厚生プランを10年満期で社員全員加入をされていました。

あっという間に10年が経ち満期を迎えました。 

目的の1つである退職金の準備、実際その時点での退職者はおらず加入時は最高益を記録した年度でもありかなり高額な保険料を支払っていたそうです。 何と満期金は5億円です、従業員全員加入の福利厚生プランはバレンタインショック後の現在も保険料の半分は福利厚生費の勘定項目で損金扱いになります、したがって5億円全てが雑収入になる訳ではありません、ただ1期に5億円の金額はかなりの所得税を払うことになります、 他に当てる費用もなかなか作れません。

利益が出たので社員のために良かれと思い節税効果も期待し加入したものの5億円の満期金。 さてどうしたものか? 色々物知りだと思っていただいているのか雑談のような形でしたが私に相談が来たのです。

ここで先日の年金受け取りの裏技です! 死亡保険金だけではありません勿論満期金も年金で分割してもらうことができます。

ただしここで最重要事項です! 支払い事由が発生した後では(支払い事由、ちょっと専門用語ですね、死亡保障では死亡を支払い事由と言います、満期のある養老保険では満期のことを支払い時事由と言います)税務署は認めてくれません。 これは前回もお伝えしました。

死亡事故はなかなか予測出来ませんが満期は当然事前に何月何日に満期が来るとわかりますよね。結果的にその社長は10年間毎年5000万もらうことにしたそうです、毎年5000万貰えて雑収入は2500万円の扱い資金繰りが勿論会社の規模にもよりますが立て易く楽になるのではないでしょうか? 

ところがなんと担当の外務員さんに話したところそんなことは出来ない、と言われたそうです。 すぐに私のところへ電話があり○○生命は出来ないらしいとガッツかりされていました。 私は重要なことをアドバイスする場合は必ず裏をとり確信を持ってお伝えしています、この時も知り合いの信頼できる保険の営業マンに確認をしておりました、結果本社へ直接確認したところ勿論回答は出来ますです。 その担当者は社内で2度も1番になったことがあり本も出していて優秀だと思ってらっしゃったらしく信じていたのです。 最近も何億円もお客さまのお金を横領した何て話がありましたが、完全に信用すると思わね落とし穴があるものです。

この実例でもわかるようにちょっとしたことで有利になったり思わぬマイナスになったり保険に限らず色々なことで知識もしくは信頼できる人の存在、特に経営者にとっては重要ではないでしょうか。

byパンダ