サザエさんとチビまる子ちゃん

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チビまる子ちゃんは18時からサザエさんは18時30分から、同じ局の日曜日のテレビ放映です。

サザエさんが1969年、チビまる子ちゃんは1990年放送開始というおそろしい長寿番組です。それだけ続くだけの視聴率を維持しているわけでしょう。

(ちなみに長寿番組ランキングは、のど自慢1953 題名のない音楽会1964 ミュージックフェア1964 笑点1966)

では何故これだけ長い期間世代を超えて人気番組であり続けているのか?

子どもの頃から日曜日の夕方は「サザエさん」と決まっていた。観ることが何となく習慣になっている、という人もいるかもしれません。

長谷川町子さん自身が家庭には恵まれずに、理想の家族を描いたと言われていますが、時代背景が変化しても「家族」の物語を日曜日に家族皆んなで観ている。こんな人が多いという事実です。

チビまる子ちゃんにも同じことがいえます。明日からまた新しい月曜日が始まる前日の夜に「家族の何気ない物語」を観る。ここに意味深さを私は感じます。

もしかしたら明日からも家族を続けていくために観る?

男女問わず独身1人暮らしの人は観ない? 独身でも観る?

離婚した人は観る?観ない?   色々考えてしまいます。

(サザエさんシンドローム、パブロフの犬のようにサザエさんが始まると明日からまた仕事か、学校か、と落ち込む人もいるようですが)

私の結論は(いつものように至って個人の主観に過ぎません)やはり「家族」というものがいかに重要なものなのかを物語っているような気がします。

しかも2つの番組とも、親と同居という今では少なくなった家族構成のシチュエーションです。

「家族」という普遍的な題材、毎回本当に何気ない日常でショッキングなことは絶対起きません。

旦那はお酒は飲むが浮気など絶対しません。子どもも非行に走ったりしません。

人々が無意識のうちに求めているものがそこにはあるのです。

火曜日水曜日はサスペンスもの、バイオレンスもので刺激を受けて。日曜日の夜は理想の家族団らんで週末を終え、新しい月曜日を迎える。

2番組が長く放送されて来た理由はこんなところにあるのではないでしょうか。

byパンダ